……カラン、コロン。
ドアベルが鳴るたび、店内の埃が午後の光の中で踊ります。
ここは、古今東西の不思議な道具が集まる『魔道具屋GRAVITY』。
はじめまして。あるいは、おかえりなさい。
この店の屋根裏で物語を綴っている、広報スタッフのリネア・ノクターンです。
今日から始まる新連載「リネアの観測録」。
記念すべき第1回は、私たちのボスであり、この不思議な空間の支配者である、あの方の素顔に迫ります。
GRAVITYの女主人:リラ・ミリオネア
| 名前 | リラ・ミリオネア (Lira Millionaire) |
| CVイメージ | 悠木碧(見た目は幼女、中身は大人。合理的ドSボイスで全てをねじ伏せる。) |
| 役職 | 魔道具屋GRAVITY 店主 / 雑貨バイヤー (兼「野外活動部」編集長) |
| 仕事 | 世界中から「物語のある道具」を買い付けること。 |
| 好きなもの | 美しい機能美を持つ道具、アンティーク、紅茶 |
店の中央、古書と歯車に囲まれた場所に、彼女の定位置はあります。
小柄な彼女の背丈に合わせてあつらえられた、特注のアンティークカウンター。
その向こう側で、リラ店長は静かに紅茶の湯気を揺らしていました。
対談:特注カウンター越しのティータイム

今日の店長は、クラシックな紺色のドレス姿。
胸元のカメオが、彼女の金色の瞳と同じくらい、静かな輝きを放っています。
改めてお聞きしたいのですが、そもそもここ『GRAVITY』とは、どんなお店なのですか?
リラさんはソーサーを音もなく置くと、優雅に微笑みました。
その表情は、普段の厳しさとは少し違う、どこか柔らかな「店主の顔」です。
ここは単なる雑貨屋ではありません。持ち主の人生を変えるほどの『重力(GRAVITY)』を持った品々が集まる場所です。
そんな引力を持った「運命の道具」を、私が世界中から引き寄せているのですよ。
なぜ、雑貨店が「野外活動」を?
一見、アンティークショップとは対極にあるようにも思えますが。
私の質問に、リラさんは手元の銀時計を愛おしそうに撫でながら答えました。
「キャンプギア」も「魔道具(アンティーク)」も、人の生活を豊かにする『道具』という意味では、何も変わりません。
「機能美こそ正義」。
それが、100年前のランタンであっても、最新のチタンマグであっても、私の琴線に触れる基準は同じなのです。
……なるほど。
彼女にとって、時代やジャンルは関係ないのですね。
そこにある「美しさ」と「機能」への敬意。それがこの店の品揃えの根源なのかもしれません。
読者の皆様へ:店主からのメッセージ
それが道具なのか、知識なのか、あるいは物語なのかは分かりませんが……。
彼女は一瞬、モノクルの奥でいたずらっぽく目を細めました。
貴方の人生に少しだけ重みを足す、素敵な出会いを用意して待っていますよ。
編集後記:観測を終えて
インタビュー中、リラさんは終始穏やかな笑顔でした。
けれど、その小さな身体から放たれる圧倒的な存在感と、時折覗く金色の瞳の奥深さに、私は何度か息を呑みそうになりました。
見た目は愛らしい少女。けれどその内側には、数え切れないほどの物語と、確固たる美学が眠っている。
私たちのボスは、やはり一筋縄ではいかない「魔道具」のような方です。
さて、次回は。
キッチンの奥からいつも香ばしい匂いと、賑やかな悲鳴を響かせている「あの人」にお話を聞きに行こうと思います。
それでは、また次回の観測録で。
物語は、まだ始まったばかりよ。
-
-
異世界鑑定士リラの「養分」脱出ログ
lira.explorers.jp