こんにちは、リネアです。
先日の冒険譚(Vol.9)でも触れましたが、わたしにとってコーヒーは、ただの嗜好品ではありません。
乱れた心を鎮め、世界のリズムと再び同調するための、大切な精神安定剤(ポーション)なのです。
森の奥、誰にも邪魔されない場所で。
自分の手で豆を挽き、湯を落とす。
今日は、そんな愛すべき「不便な儀式」と、それを支える魔法の道具(ギア)たちを紹介しましょう。
冒険者の必需品。音を奏でるミルと、薄いドリッパー

旅の荷物は、軽ければ軽いほどいい。
けれど、魂を満たすための道具だけは、削るわけにはいきません。
わたしが長年愛用しているのは、この二つ。
1. ポーレックス コーヒーミル・Ⅱミニ
「ゴリ、ゴリ、ゴリ……」
ハンドルを回すと、豆が砕ける硬質な音が、掌(てのひら)を通して直接伝わってきます。
このミルが生み出すリズムは、静寂な森の中でこそ、真価を発揮する楽器のよう。
刃はセラミック製。
金属の臭いが移らないから、コーヒー豆本来の果実のような風味(メロディ)を、決して邪魔しません。
分解して丸洗いできるのも、旅人には嬉しいポイント。いつでも清潔な気持ちで、新しい朝を迎えられるから。
▼音も楽しむ、旅のミル
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2. スノーピーク フォールディングコーヒードリッパー 「焚火台型」
名前の通り、あの名作「焚火台」と同じ形をしたドリッパーです。
4枚のステンレス板で構成されたその姿は、小さいけれど、どこか凛とした佇まい。
使い終われば、パタンと畳んで。
まるで封筒のように薄くなる。
リュックの隙間にスッと忍ばせておけるこの薄さは、まさに冒険者のためにあるデザインだと思いませんか?
▼ポケットに入る焚き火台?
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抽出という名の「儀式」
道具が揃ったら、儀式の始まりです。
ケトルのお湯が沸騰しても、すぐには注ぎません。
ボコボコという荒い息が収まり、水面が静かになるまで一呼吸。
温度が高すぎると、豆の雑味まで連れ出してしまいますから。

「……美味しくなあれ」
心の中で呪文を唱えながら、粉の中心に、細くお湯を落とします。
「の」の字を描くように、優しく、丁寧に。
ふわり。
お湯を含んだ粉が、ドーム状に大きく膨らみます。
まるで、豆が深呼吸をしているみたい。
立ち上る香ばしいアロマ(香り)が、森の湿った空気や焚き火の煙と混ざり合い、この瞬間だけの特別な香水になる。
最後の一滴が落ちるまで、わたしはただ、その琥珀色の雫を見つめます。
【Guest】リョウリの「あまあま!おやつコーナー」

リョウリ「やっほー!ここからはリョウリの出番なんだねっ!!
リネアさんのコーヒー、すっごくいい香りだけど……やっぱり『苦い』だけじゃ物足りないよね!?
冒険には、エネルギー(糖分)が必要なんだよぉぉ!!」
とろ〜り食感の魔法!焼きマシュマロ
リョウリ「コーヒーのお供といえば、コレ!
焚き火の串にマシュマロを刺して、くるくる炙るだけ!
でもね、簡単なようで奥が深いんだよ。
炎に近づけすぎると、一瞬で『黒コゲの炭』になっちゃうから気をつけてねっ!(私は3回やったよ……)」
★リョウリの美味しく焼くコツ
- 遠火の強火! 炎の先端から少し離れた場所で。
- 休まず回転! くるくる回し続けると、全体がきつね色になるよ。
- ぷくっとしたら食べ頃! 中が溶けて膨らんでくる瞬間を見逃さないで!
リョウリ「外はカリッ、中はトロ〜リ……。
熱々の甘いクリームみたいになったマシュマロを頬張って、すぐにリネアさんのコーヒーを飲む!
甘さと苦さの無限ループで、疲れなんて吹き飛んじゃうんだねっ!!」
不便を楽しむ、最高の贅沢
リネアです。ふふ、リョウリったら。
でも確かに、静寂な森で味わう甘いお菓子と温かいコーヒーは、どんな高級ホテルのティータイムにも勝る贅沢かもしれません。
わざわざ外に出て、手間をかけて、一杯を飲む。
そのプロセスの全てが、明日を生きるための力になる。
あなたも次の休日は、お気に入りの道具をリュックに詰めて、森へ出かけてみませんか?
そうそう、淹れたてのコーヒーを受け止めるカップも重要よ。
わたしが愛用している「直火にかけられる相棒」については、以前の記事で詳しく語っているわ。
よければ合わせて読んでみてね。
▼最高の相棒、チタンマグの話 続きを見る
【夜食】真夜中2時の「魔法の粉」と、唇に触れるチタンの温度