PR テラ・ロジカ観測録(Observation)

【実践編 Vol.1】黒鉄の魔法鍋!料理長リョウリが教える「ダッチオーブン」の育て方と愛し方

「鉄は、愛に応えてくれるんだよぉぉぉ!!」

……いきなりの絶叫で失礼します。
本日は、静謐な屋根裏部屋を飛び出して、熱気渦巻くGRAVITYの厨房からお届けします。

新連載「テラ・ロジカ観測録:実践編」。
ここでは、私たちスタッフが愛用している道具や、その使い方について「実用的」な情報を発信していきます。

記念すべき第1回のテーマは、キャンプ料理の王様「ダッチオーブン」
解説してくれるのはもちろん、この方です。

厨房の主役と、黒い相棒

厨房の中央で、真っ黒で巨大な鍋を愛おしそうに頬擦りしている女性がひとり。

リョウリ
リョウリ
見て見てリネアちゃん!
今日の「ブラックポットちゃん」も、黒光りしてて最高にセクシーだと思わない!?
この重厚感! 鈍い輝き! んーっ、たまらないっ!
リネア
……ええ、そうですね。(少し引き気味に)
今日はその「魔法の鍋」の秘密について、初心者の私にもわかるように教えてくれるんですよね? リョウリ先生?

私が水を向けると、リョウリさんはビシッと鍋を掲げました。

リョウリ
リョウリ
任せて!
この子がただの「重たい鉄の塊」だと思ってる人類に、その真の力を叩き込んであげるから!
メモの用意はいい!?

基礎知識:ダッチオーブンって何?

リネア
そもそも、普通の鍋と何が違うんですか?
すごく重たいですし、手入れも大変そうですけど。
リョウリ
リョウリ
甘い! ガムシロップより甘いよリネアちゃん!
ダッチオーブンっていうのはね、分厚い「鋳鉄(ちゅうてつ)」でできた魔法の鍋なの!

🍳 リョウリの「ここが凄いよダッチオーブン!」

  1. 魔法の蓄熱性: 一度温まると冷めにくい! 食材を入れた瞬間に温度が下がらないから、お肉がジューシーに焼けるんだよ!
  2. 圧力効果: 重たい蓋が蒸気を逃さないから、圧力鍋みたいに短時間でホロホロになるの!
  3. 全方位攻撃: 「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」「燻す」……これ一台で全部できちゃう万能選手!
  4. オーブン機能: 蓋の上に炭を置けば、上下から熱を加えられる。つまり「野外オーブン」になるんだよ!

リョウリ
リョウリ
どう? 凄いでしょ!?
キャンプ場にこれ一台持っていけば、どんな料理だって作れちゃうんだから!
リネア
なるほど……「焼く」だけじゃなくて「オーブン」にもなるのが最大の特徴なんですね。
でも、買ったばかりの新品は、なんだか銀色っぽくて、この鍋みたいに黒くないですよね?

最初の儀式:「シーズニング」で鍋を育てろ!

私の質問を聞いた瞬間、リョウリさんの表情が真剣な「職人の顔」に変わりました。

リョウリ
リョウリ
いいところに気がついたね!
お店で売ってる新品の子は、まだ錆止めワックスを塗られた「赤ちゃん」の状態なの。
そのまま料理したら鉄臭くて食べられないよ!
リョウリ
リョウリ
だから最初に、この子を一人前の鍋にするための『契約の儀式(シーズニング)』が必要なんだよぉぉ!!

🔥 鉄鍋を育てる「シーズニング」の手順

1. 洗礼(洗う):
まずは洗剤を使って、錆止めワックスをゴシゴシ洗い流す! これが最初で最後の洗剤だよ!

2. 浄化(空焼き):
火にかけて水分を飛ばす! 煙が出てきても怯んじゃダメ! 鍋全体の色が変わるまで焼き切るの!

3. 加護(油を塗る):
冷ましたら、オリーブオイル(または食用油)を薄く塗り込む! 内側も、外側も、蓋も全部だよ!

4. 供物(野菜くずを炒める):
最後にネギやショウガの切れ端(野菜くず)を炒めて、鉄の臭いを取る! これで準備完了!

リネア
洗って、焼いて、油を塗って……まるで革製品のお手入れみたいですね。
リョウリ
リョウリ
その通り!
使えば使うほど油が馴染んで、黒く光る「ブラックポット」に育っていくの。
私と鍋との愛の歴史が、この黒さに刻まれてるってわけ!(ドヤァ)

実践! 魔法の「丸鶏ローストチキン」

リョウリ
リョウリ
座学はここまで!
実際に作って、その威力を証明してあげる!
今日のメニューは、キャンプの王道「丸鶏のローストチキン」だよっ!

リョウリさんは、下味をつけた丸ごとの鶏と、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎを豪快に鍋に放り込みました。
水は一切入れません。

リョウリ
リョウリ
蓋をして、火にかける!
そしてここからが魔法の時間だよ。
「蓋の上」にも真っ赤な炭を乗せるの!
リネア
これが、さっき言っていた「上からの熱」ですね。

……待つこと40分。
厨房中に、香ばしい匂いが充満してきました。

リョウリ
リョウリ
ふふふ……聞こえる? 鍋の中で鶏肉が歌ってる音が。
さあ、開けるよリネアちゃん! 瞬き禁止!!

パカッ!

重たい蓋が開かれた瞬間、白い湯気と共に、黄金色に輝くローストチキンが姿を現しました。
皮はパリパリ、中からは肉汁が溢れ出しています。

リネア
わぁ……! すごい!
野菜の甘い香りと、お肉の香ばしさが……これは、反則です!

実食:愛は味に変わる

リョウリ
リョウリ
ほら、アツアツのうちに食べて!
野菜も鶏の旨味を吸って、トロトロになってるから!

切り分けてもらったチキンを一口。
……言葉が出ません。皮はパリッとしているのに、身は驚くほどジューシー。
野菜なんて、砂糖を使ったのかと思うほど甘くなっています。

リネア
……悔しいですが、最高に美味しいです。
ただの野菜とお肉を入れただけなのに、どうしてこんなに?
リョウリ
リョウリ
それがダッチオーブンの魔法であり、私の愛だよ!
重たいし、手入れも面倒だし、錆びちゃうこともある。
でもね、手をかけた分だけ、絶対に「味」で返してくれるの。
リョウリ
リョウリ
便利な道具もいいけど、こうやって道具と対話しながら作る料理こそ、最高のご馳走だと思わない?

エプロンの裾で煤(すす)を拭いながら笑う彼女を見て、私は素直に頷くしかありませんでした。

「手間を愛する」。
それが、この黒い魔法鍋と付き合うための、一番のコツなのかもしれません。

【今回のまとめ】
ダッチオーブンは、育てる鍋。
最初の「シーズニング」と、使い終わった後の「油塗り」を忘れずに。
大切に育てれば、親から子へ受け継げる「一生モノ」の相棒になりますよ!

黒鉄の王、ダッチオーブン ――重厚なる沈黙と、熱の抱擁

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